タロット占いでは大きな転換点を示す「運命の輪」のカードと復縁での対処法
21番目のカード「運命の輪(Wheel of Fortune)」の基本解釈
世の中の出来事には周期性があり、良い時もあれば悪い時もある。
そんな運気の周回を示したカードが、大アルカナの10番目のカード「運命の輪(Wheel of Fortune)」です。
故事成語のなかでも「禍福は糾える縄の如し」「塞翁が馬」といった言葉があるように、人生における幸福と不幸は変転しやすいものであり、この運命の輪のカードも運気の流れや周期性を示しています。
・今は悪いことばかり起きる
・今は幸せだけど、それがいつまで続くか分からない
そんな運気の変化を示してくれるのがこのカードで、他の大アルカナカードのように運気や現状の良し悪しを判断するというより、
運気の変化や物事の動き出しを判断するカード
といった側面があります。
「運命の輪」と言うくらいなので、その輪に例えられた運命からは逃れられないという前提のもと、良い出来事も悪い出来事も受け入れることの大切さを説いており、
・身の回りで起きるちょっとした良い変化・兆し
・これから起こる悪い変化に備えて新たな行動は控える
など、心の準備を促す意味合いもあります。
今回は、この「運命の輪(Wheel of Fortune)」のカードにフォーカスし、カードの絵柄が示す意味合いや正位置・逆位置での捉え方、実際の復縁占いにおける活用方法などをご紹介してきます。
運気の変わり目を示すカードだけに、これまでなかなか上手く進展しなかった元カレ・元カノとの復縁も、何か変化の兆しが見えてくるかもしれません。
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運命の輪のカードの絵柄の最大の特徴としては、
人物が描かれていない
という点にあります。
ウェイト版のタロットカードにおいて、カードに人物や人物の顔が描かれていないのはこの運命の輪のみで、16番目のカード「塔(The Tower)」も絵柄の主役は塔になっていますが、雷に打たれて塔から転落する人物は描かれているので、運命の輪のカードは人物や人の表情が描かれていない唯一のカードと言えます。
人物が描かれていないカードにおいては、その意味合いに様々は捉え方ができるようになりますが、運命の輪のカードの絵柄の構図を確認してみますと
・中央部に運気の周回性を示す円盤車輪
・円盤車輪の上に座る剣を持ったスフィンクス
・円盤車輪の左側に蛇、下に赤い悪魔
・カードの四隅に天使・鷲・牡牛・獅子
というのが主な構成です。
中央部に描かれた円盤がまさに「運命の輪」を示しておりますが、四隅に描かれた天使・鷲・牡牛・獅子については、世界(The World)のカードでも描かれている四大元素(火・地・風・水)を象徴しており、運気の流れはすべて四大元素が基になっていることを示しています。
円盤チャートの周りのスフィンクスや蛇、狐はそれぞれ円盤を周回しており、現時点でその頂点にいるスフィンクスも、いずれは蛇や狐のいる位置に移動することで、運気の変化を示している捉えることができますが、スフィンクスが剣を抱えているのは、
その運気の変化に対して準備を怠るな
ということを示唆しているのかもしれません。
また、四大元素が描かれている世界のカードと異なる点としては、運命の輪に描かれる四隅の天使・鷲・牡牛・獅子は、それぞれ書物を熱心に読んでおり、世界のカードに向けて勉強中であることを示している点は興味深いところ。
このカードの絵柄全体として、
新たな展開や変化に対する準備や心構えの重要性
を示唆していると言っても過言ではありません。
これまでは、自らの努力で変化のきっかけを作ることの重要性を説いてきましたが、運命の輪のカードにおいては、すべての変化は運命によるもので、
その時を待つことの大切さと運命からは逃れられない
ということを再認識するきっかけになることでしょう。
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運命の輪が示す正位置と逆位置の捉え方
運命の輪の絵柄が示す意味合いを理解したうえで、今度はタロット占いにおける正位置と逆位置が示す基本的な解釈について見ていきましょう。
上記でもご紹介したように、運命の輪は
運気の変わり目や転換期を示す意味合いが強い
ので、正位置であっても逆位置であっても、物事の良し悪しを判断するものではなく、これから運気が上向くのか?はたまた運気が下がる方向にあるのか?という視点で判断するのが良いかもしれません。
≪正位置での解釈≫
正位置での基本的な解釈は、
好機・幸福・転換期・方向転換・問題の終息など
を示しており、何か壁にぶつかっている状況においては、その問題が近々解決したり、新たな進展が期待できるという変化の暗示として捉えることができます。
復縁においては、相手との距離が縮まるチャンスであったり、逆に新しい出会いなども新たな展開として捉えることができるので、必ずしも復縁成就につながるわけではないかもしれませんが、
ちょっとした環境の変化を見逃すことのないよう
自身でも心の準備や心構えを大切にしておきましょう。
運命や運気の流れの変化を示唆するカードではありますので、必ずしも元カレや元カノとの復縁がすべてではありません。
運気的には転換点でありチャンスのタイミングだとしても、
自分自身でそれを好機だと気づくことができないと
あっという間にその好機を逃してしまうことも決して珍しいことではありません。
これまで運気的に好調だった人も、正位置で配置されたからといって決して油断することのないよう、これから訪れる変化に備えておくようにしましょう。
≪逆位置での解釈≫
逆位置での基本的な解釈は、
衰退・挫折・失敗・降格・アクシデントなど
を示しており、これまで続いた好調な運気の変化を暗示するものとなります。
これまでも運気的に恵まれず、さらに運命の輪のカードが逆位置で配置されるようだと、まだその落ちる運気が継続状態にあり、何か行動するにしても、すべてにおいて上手くいかないという状況です。
運命の輪は、あくまで運気の周期性を示したカードなので、この運気の低迷も一時的であると捉えることができますが、悪い運気であっても逃れることはできないという前提のもと、
その運気低迷期に対して備えること
を示唆しておりますので、新たな行動を起こすタイミングではない、これまで行ってきた復縁アプローチが成就せずに挫折する、別の新たな問題が起こる可能性があることを想定しておくと良いでしょう。
何も想定せずに起こるアクシデントは、精神的にも堪えますしショックも大きくなる反面、運気の低迷を受け入れて事前に心構えをしておけば、
その精神的ショックを多少なりとも和らげる
ことができます。
復縁の過程において、これまで順調に元カレや元カノとの距離を縮めてこられたような状況であれば、なおさら今後の展開には神経をとがらせ、いつか来るネガティブな変化に柔軟に対応できるよう、準備しておくことを心掛けましょう。
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