大アルカナの中では最強カード?!「世界」が示す運気の変化と復縁の行方
21番目のカード「世界(The World)」の基本解釈
これまで、タロット占いにおける大アルカナカードのなかでも「死神」や「悪魔」など、比較的ネガティブなカードを色々とご紹介してきましたが、今回の記事では大アルカナでも最強の運気とも称されるポジティブなカード「世界(The World)」をご紹介します。
世界(The World)のカードにおいては、願望成就や目標達成など、
すべての事柄において「完成」を示す
運気においては総じて良好な結果を示すもので、占術内容やスプレッドにも因りますが、悩みや不透明な内容に対して、前向きに捉えることができるカードです。
大アルカナのなかでも22番目の最後にナンバリングされるカードということもあり、これまで経てきた経緯や
人としての成長の最終段階を示すもの
として解釈され、そのカードの絵柄においては、月桂樹の輪に囲まれた一人の人物(ウエイト版では女神)と、その四隅に四大元素(火・地・風・水)を象徴する天使・鷲・獅子・牡牛が描かれ、万物の創世主としての意味合いを持ちます。
言うなれば「世界」そのものです。
恋愛や結婚、仕事運などにおいても総じて願いが叶ったり、復縁占いにおいても
満足できる結果が得られることを示唆するカード
ですが、完成や達成という意味が示唆する内容の裏側には、達成したことによる新たな世界への第一歩、新世界という意味合いも含まれますので、
願い事が達成したことによる次の展開への序章
という面も含んでいるのです。
カードの絵柄でもある月桂樹の輪が示す内容には、「輪廻」という意味合いも含まれており、過去記事「▼正位置・逆位置で復縁の行方は?愚者のカードをポジティブに捉えよう」でもご紹介した愚者のカードの放浪の旅は、
21番の世界に到達して終わり、再び愚者に戻る
ことも示唆しています。
そんな強い雲気を示す「世界」のカードの捉え方や、復縁占いにおける活用法について詳しく見ていきましょう。
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上記でも軽く触れたように、世界のカードが示す内容としては
完成・成就・達成・満足
など、正位置においては何事にも成功することを意味するポジティブなカードです。
一方、逆位置では
未達成・停滞・失敗・延期
など、総じてネガティブな内容を示唆することになりますが、運気が大きく低迷しているというよりかは、これまで順調だった運気の停滞や、これから訪れるネガティブな変化に対して、十分に警戒をしたり、その変化を受け入れるための準備期間を示していると捉えることもできます。
実際に、復縁占いにおける定番のスプレッドでもある「ヘキサグラムスプレッド」で、世界のカードが配置された例を見てみましょう。
ヘキサグラムスプレッドの配置と示す内容については、過去記事「▼ヘキサグラムスプレッドを使ったタロット占いと復縁への活用方法」をご覧ください。
1、過去の状態
過去はどのような状態であったか?という意味合いで、この位置に世界のカードが正位置で配置される状況であれば、その当時が運気としてはピークで、復縁成就の可能性が未来に向けて高まる可能性は低い。
逆位置であれば、今の方が状況が改善している可能性がある。
2、現在の状態
現在の状況、自身の心理状態などを含め今がピークであり、何事にも積極的にチャレンジすることで成功を掴む可能性が高い。
逆位置の場合はその逆で、今は運気も停滞気味、何事も未達となる恐れがあることから、イチかバチか的な行動は控える。
3、未来の状況
近い未来において復縁運もピークに達する可能性が高く、現時点での積極的なアプローチが将来に向けた復縁成就の地ならしになる。
逆位置の場合は、近い将来に向けて運気も停滞気味となることを示唆するので、早めの行動が吉。もしくは既にタイミングを逃しているかも。
4、現在の環境
今置かれている双方の環境や心理状態においては、共に復縁に対して前向きであることを示しており、アプローチをしたり具体的な行動を起こすベストなタイミングであること意味する。
ただし、逆位置であれば時間と共に、そのモチベーションはどんどん後退する可能性。
5、現在の本心
自身に対する復縁の願望の強さを示し、いまが最も気持ちが強いことを示す。元カレや元カノとの復縁において多少の迷いがあったとしても、その迷いを断ち切って行動を起こせるのも間のタイミング。
一方、逆位置では迷いが強くなり、復縁に対する自信も喪失気味。
6、対応策・手段
復縁成就のための具体的なプランやアクションについては、正位置であれば自身が考えているアプローチが総じて良好な結果を招く。
逆位置であれば失敗や延期という可能性も生じるため、アプローチの仕方の見直しやタイミングの見送りなどを検討する必要。
7、結論
総合判定として、正位置であれば向こう3ヶ月程度は総じてポジティブ。既に復縁が成就している可能性もあり、今後生じるであろうネガティブな変化に備えるタイミング。
逆位置であれば、まだ目的や目標を達成するタイミングには至っていないと判断する。
ヘキサグラムスプレッドでの世界のカードは、このように捉えることもできます。
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世界(The World)のカードにおいては、大アルカナのなかでも最強の運気と言っても過言ではないくらいのポジティブなカードではあります。
一方、愚者から始まり、様々なプロセスを経て望みが満たされた状態であるとも言えますので、
これ以上の発展や成熟は見込めない
とも捉えることができます。
自身が望む占いの内容において、世界のカードが配置されたとしても、これから訪れるかもしれない運気の低迷や不測の事態に備え、様々なシナリオを想定しておかないと、あっという間にネガティブな運気に見舞われる可能性がある、ということを常に念頭に置いておきましょう。
そして逆位置の場合、
・これまで培ってきたものが停滞する
・もしくは志半ばにして挫折する
という状況に支配され、意気消沈しやすい心理状態を示唆しますが、向こう数ヶ月という視点でみれば、正位置では徐々に運気が後退していくのを示唆しているのに対し、逆位置では
停滞や挫折から再び盛り返す可能性
を残していますので、現実をしっかりと見ながら、現状の復縁成就という目標を再認識しつつ、仕切り直しのタイミングとして捉える必要があります。
決して悲観的に復縁を諦めるのではなく、アプローチの方法などを見直すタイミング程度に捉えておくと、モチベーションも維持しやすいかもしれません。
これらのように、大アルカナカードでも最強の運気と言われる「世界(The World)」。
足元の運気は最強で願い事の多くが叶うとしても、現状が運気のピークと考えると、手放しで喜べるカードではないのかもしれません。
これらを踏まえ、次に訪れる新たな展開に備えておくのが無難でしょう。
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